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1080 Silver Stormに間するテキストあれこれ

ゲームに触れて見て 2004.06.22

ほんの1時間ほどプレイしてみた時の印象です

操作系

前作「1080°The Snowboarding」からは基本的な操作系が変っていません。コントローラ形状の変更に伴い、しゃがみ動作をZトリガーからLトリガーに変更になっている事と、グラブトリックがBボタンだけでなくXボタンとYボタンにも割り当てられていることくらいでしょう。その他にバランスを崩した時にスティックをグルグル回してリカバーする操作や、Zトリガーによるアピールが追加されています。まあそんなところです。トリックも含めた基本的な操作中に親指をスティックやボタンから離すことなく可能になっている点は前作と同様です。

トリック

前作からの大きな変更点としてスピン(フリップ)中でもグラブを行うことが可能になりました。これを操作系にほんのすこしばかり手を加えただけで実現しています。スピントリックについては前作にあった720°以上のスピンに対して複数ボタン同時押しがなくなっています。ジャンプ中にスティック上(または下)を押しながらRボタンを押すとフリップになってしまうため、スティックをどこから回しても良いと言うわけにも行かなくなりました。

オブジェクト

プラットフォームをNintendo64からGAMECUBEへと移したことによって人物や背景などのオブジェクトは滑らかに描画されるようになりました。また、前作には存在しなかった一般人がゲレンデに姿をあらわしており、見事に移動する障害物となっています。

操作感

前作と違って滑降しているだけで転倒するということがなくなり、ゲームに入り込みやすくなっています。ジャンプからの着地時にボードの角度をある程度合わせないと転倒したりバランスを崩したりする点は前作と変らないようです。Silver Stormでは前作よりもフレーム数が多いようで滑らかな動きを見せますので、その点でも微妙な操作がしやすくなっているようです。

滑降感

スピード感はあります。逆にスピードが出ていないときは非常にゆっくりと言う印象があります。前作と比較してスピードの違いにメリハリをつけているように見えます。雪やアイスバーンの質感は前作のほうが優秀だったように思います。滑っている感じで雪かアイスバーンか即座に判断できた前作と違い、Silver Stormでは雪とアイスバーンに大きな違いを感じられなくなっています。せいぜいスピードの乗り方の違いがあるといった感じです。もっとも慣れればこれらの地形による質の違いを感じられるようになるのかもしれません。

総評:その1

とっつきやすいのは良い事なのかどうか?、単にスピードを競うレースゲーム的な要素を重視するならゲレンデの状態にさえ気を使うDytonaUSA的じゃじゃ馬っぷりな前作の方がゲームとしてプレイの幅が出来るような気がします。毎回同じ結果を出せると言うわけには中々行かないという意味です。Silver Stormは実に素直に動いてくれます。ゲレンデのわずかな状態の違いはキャラクターの方で本能的に補正していると言う感じでしょうか。その分、プレイヤーにゲレンデの質感が伝わりにくくなっているのかもしれません。私は前作のプレイ開始後7秒で転倒すると言ったような、突き放したようなじゃじゃ馬っぷりが非常に好きです。

操作系の見直しによってスピンあるいはフリップ中にグラブ系のトリックを行えるようになったのはうれしい事です。これだけでもSilver Stormをプレイする価値は十分あるかもしれません。プレイ中に無意味にジャンプしてスピンしつつインディを決めたりなんかしたくなります。こういう無意味な行動をしたくなるのが1080シリーズの私にとっての魅力です。


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