性能表はキャラとボードで別々に存在するが、実は両方ともアテにならない。例えば、Ricky と Rob はキャラ性能を見ると Rob の方が速い事になっていて、4枚目のボードの性能を見るとメーター8つで互角、となっている。これを考え合わせれば Rob の方が速いはずなんだが、実際は Ricky の方が最高速度が高い。キャラ性能表のみ、またはボード性能表のみが正しいと仮定しても、このような結論にはならない。(互角か Rob の方が速いか、の2通りしかない)
そういうわけでここでは具体的に検証を行い、各ボード間にどの程度性能の差があるかを調べていきたいと思う。このページでは4枚目のボード性能を調べているが、他のボードの頁も含めてまだ未完成の部分が多いのはご容赦願いたい。余談だが、8-bit soul を用いて Ricky と Yuki-daruma のジャンプ性能の項目1.と2.を測定した所、完全に一致した事から、元キャラと隠しキャラに性能差は無いと推測される。
注)フリップの回転速度、実は全ボードで同じというわけではないため今のジャンプ力の比較に関する測定方法では正確に測っている事になっていない。また、結論では Pulse の方が Bad cat より上となっているが、これも間違っているような気がしている。後日、良い方法を思いつき次第訂正する予定。回転速度のデータも掲載するつもり。
測定方法 : White Impulse のスタート後の直線で比較。
ボード | 8-bit soul | Bad cat | Pulse | Conquest | Back bone |
---|---|---|---|---|---|
最高速度 | 132km/h | 132km/h | 135km/h | 130km/h | 130km/h |
これは「基本的な技術」の4にも書いてある事だが、一応こちらにも載せておいた。
1.メーターが MAX になるまでに掛かる時間
2.MAX になってからメーターが消えるまでの時間
3.ジャンプしてから着地するまでに掛かる時間
測定方法 : Lumber Factory の、丸太が左右に運搬されている場所の
手前にあるスペースで、ブレーキをかけた状態からジャンプした動画を
60fps で作成し AviUtl で1フレームずつ動かして検証する。
注 : 時間の単位はフレーム(約 1/60 秒)
ボード | 8-bit soul | Bad cat | Pulse | Conquest | Back bone |
---|---|---|---|---|---|
1. | 20 | 24 | 21 | 20 | 19 |
2. | 54 | 38 | 45 | 54 | 50 |
3. | 52 | 46 | 49 | 53 | 50 |
1.は当然ながら短い方が良い。メーターを溜めるスピードが速ければ、その分ジャンプする直前まで A ボタンを押さなくて済む。逆に溜める速度が遅い場合、ジャンプポイントより離れた位置から A を押さなければならないので色々と面倒である。一方、2.は長い方が優秀と言える。これが短い、つまり MAX になってからすぐにメーターが消えてしまうボードだと、A ボタンを押し始めるタイミングがシビアになってしまう。この1.と2.が優秀なボードは、ジャンプの高さとは全く関係ないが「ジャンプのしやすさ」という面において優れていると言える。
上記のデータは色々な場所で検証したわけではないし、ジャンプ直前のスピードなど、条件を完全に揃えたわけでもないので1,2フレーム差は誤差と考えるべきだと思う。しかしそれでも 8-bit soulの優秀性は分かるだろう。また、ジャンプの重要なこのゲームで Bad cat を選択するのがあまり得策ではないという事も明らかになっている。意外なのが Conquest か。8-bit との差がほとんど無いのは驚き。
なお、3はあくまでジャンプ開始のモーションから、L 着地してボードが光った瞬間までの時間を計ったものであり、ジャンプの高さではなく、滞空時間であるという点に注意。おまけ程度のデータと考えてもらいたい。高さ自体は経験的に 8-bit が最高という事が判っている。
4.ジャンプの高さを測定
測定方法 : Air Make のゴール手前にある平らなスペースで
ブレーキをかけた状態から Front Flip を行った動画 (60fps) を
作成し、ジャンプ開始から地面に触れるまでの時間を調べる。
注 : 時間の単位はフレーム(約 1/60 秒)
さらに注)冒頭でも書いたとおり、これは信頼性のある調査法とは言いがたい。参考程度に留めて頂きたい。
ボード | 8-bit soul | Bad cat | Pulse | Conquest | Back bone |
---|---|---|---|---|---|
エッジが地面に接触 | 61 | 53 | 53 | 61 | 55 |
きちんと着地 | 63 | 57 | 55 | 61 | 57 |
このコースは常時 30fps なので 60fps で作ってもあまり意味は無いが、コマ送りした時にブレが無いので 60 で作った。3と比較すると Bad cat と Pulse の差が逆転しているが、ほぼ同じ結果だと考えていいだろう。…これだけでは3とやっている事が同じだが、こちらは Front Flip をやっているのがポイントで、どの位回転したかを見る事によって 8-bit と Conquest の差を見極めようという試み(目測だが、回転速度は全キャラ同じなので)。
この実験を行った結果、8-bit は一回転した後さらに次の回転に突入しているが、Conquest は殆ど水平、つまりほぼ1回転で着地している事が分かった。しかも 8-bit がエッジしか触れていないのに対し、Conquest はボード全面が地面に接している。これは 8-bit の方が高くジャンプしている事を表している、と考えていいだろう。
1〜4から、ジャンプ性能は以下の序列になると結論できる。
8-bit soul ≧ Conquest > Back bone > Pulse ≧ Bad cat
上2つのボードに差があまり無かったのが個人的に意外だった。ただ、4については 60fps 出ている Snowboard Park で検証すべきだったかもしれない(結論が覆る事は無いだろうが)。暇があったら上位2つのボードだけでも検証してみようと思う。
測定方法
Ski School のスタート直後にブレーキをかけ、ボードが赤いスタートラインに
触れた瞬間にスティック上 + L で加速させ、速度変化を調べる(1)。
同様にスティック上のみで加速させ、速度変化を調べる(2)。
表はこちら(1)とこちら(2)
ボードごとにまとめた表はこちら(1)とこちら(2)
巨大な表をいくつも並べるのは見づらくなるだけのでテキストファイルにした。スタートダッシュを入れた測定では大して差が無かった 8-bit soul, Bad cat と Conquest, Back bone だが、こちらではかなりの差がついている。これはロケットスタート時の加速が相当効いているという事だろう。
興味深いのが 8-bit と Pulse の差。(2)では順当に 8-bit が上回っているが、(1)だとあまり差が大きくない。8-bit の測定方法が悪かったのかも知れないが、Bad cat との差を見ると、そうとも言えないような気もする。まあ、今まで調べた中で 8-bit は万能すぎだったので、加速性能が若干劣る設定になっていたとしても不思議ではない。
また、Pulse は低速時(85km/h あたりまで)の加速力が 8-bit, Bad cat より高いようだ。ただ、TA でも SLALOM でも、0 〜 85km/h の範囲での加速度が重要になる場面はほとんど無いので、特筆すべき利点とは言えない。
以上から、加速力については以下の結論となる。
Back bone ≧ Conquest > Bad cat > 8-bit soul > Pulse
普通に考えれば、コーナリング時のスピード維持、最高速の出ない場所での優位性などは、加速性能が大きく影響していると思われる。これを考慮すると、Conquest や Back bone が最速となるコースもいくつか存在するはずである。特に SLALOM では威力を発揮すると思う。具体的な使い分けは以下のようにすると良いだろう。
地上最高速が出せる場所が多く、コーナーもあまり無いコース
Pulse
地上最高速が出せる場所が多く、ジャンプ性能を必要とするコース
8-bit soul
最高速を出せる場所が少なく、ジャンプ性能も特に不要なコース
Conquest, Back bone
Trick Attack をプレイする場合
8-bit soul
よく分からない場合
8-bit soul
論外
Bad cat
使い分けの結論は一応出たが、コーナリング性能に関する調査も、機会があればやろうと思う。また、4枚目のボードに限らず、ファニーボードを含めた全てのボードで性能調査を行いたい。それらを全て調査して、初めてこのページは完成したと言えるだろう。…いつ完成するんだろうか?
最終更新日 2005/11/02