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「TENEIGHTY Snowbording」(以下1080°)は1998年2月28日に任天堂よりNINTENDO64用ソフトとして発売されました
スノーボードをテーマにしており家庭に居ながらゲレンゲ気分を味わうことができます
1080°という名前の由来は実際に存在する回転系トリックから来ています
1回転スピンを「360°」、2回転スピンを「720°」と呼びます
そして3回転スピンは「1080°」・・・このゲームのタイトルです
タイトルロールだけあってこのゲームではスピントリックは他のゲームと比べて難易度が高くなっています
なかでも1080°は身内では出しただけで自慢できたほどです
他のスノーボードやスキーと言ったゲームと1080°を実際に遊んでみると、明らかに方向性が違うとわかるでしょう
どう違うのか・・・と言われると一言では答えにくいのですが、あえて言ってしまうと「クール&ストイック」ってことになります。
「クール」という言葉は他のゲームに対しても使われることがあります
1080°で使われる「クール」というのはゲーム内容そのものに対してです
煙草の「KOOL」ではありません。
初心者に対しては情け容赦なくCOOLであり、熟練者に対してはCOOLなプレイを要求します
そしてこのゲームを熟知した時、人はCOOLなゲームだと叫ぶわけです
「ストイック」なゲームでもあります
このゲームの初心者はよくコケます。一見平坦に見えるゲレンゲでもコケます。他のゲームでは絶対コケ無いような場所でもコケます。あまりにもコケまくるせいかたいていの人はそこで止めてしまいます。止めなかった人はまだコケ続けます
しかしある日、コケる回数が減ってきているのに気がつきます。気がついた時にはもうそのゲームの魅力に取りつかれています。そして中級者となり、さらなる高みへと目指すわけです
上級者にとっても「ストイック」なゲームには変わりありません
タイムを追求する、トリックを極める、どちらにも限界を極めようとすればするほどストイックにそしてクールなプレイを要求されます
当然ミスも多くなりますが、それを乗り越えたものはさらなる限界へと挑戦していくことでしょう
1080°は自由度の高いゲームです
コースにはある程度決まったルートが存在しますがコースの外だって滑ることができるのです
そこにはタイム短縮に役立つショートカットルートやトリックしやすいジャンプ台となる障害物の多いルート、あるいは完全に趣味的なルートなどが満載です
プレイヤーはそれらを自分の実力を測ったうえで目的に合わたルートを選択することが可能なのです
リアルなゲームでもあります
新雪に入った時のズブッとした感触、アイスバーンを滑る時のガリガリな感じは実際に自分がその場で滑っているような錯覚におちいります
初心者がコケまくるが滑っている内に上達していく時の高揚感は例えようもありません
確かにスピードが出すぎるとかあんなに高くジャンプできないとかのゲーム的な部分はありますが、リアルさとゲームっぽさを併せ持った希有なゲームです
1080°は決して楽に楽しめるゲームではありません
1080°は派手なゲ−ムでもありません
しかし一旦1080°の持つ魅力に取り付かれたものはもはや他のスノボゲームでは満足できないでしょう。そんなゲームです
始め方 モード オプション ゲーム画面 操作方法 トリック マッチレース 選択可能コース
まず、NINTENDO64本体に電源が入っていないことを確認し1080°のカートリッジを差します。そして電源を入れてスタートボタンを押すとメニュー画面が出ますのでどれでもいいので選択します。次に使用するキャラクターとボードを選択します。この後、マッチレースとコンテストとトレーニング以外のモードではコースを選択します。
ゲーム開始です。
1080°には以下のモードが存在します
マッチ・レース | CPUと1対1の勝負を行い、勝つと次のコ−スへ進みます 3段階の難易度があります |
タイム・アタック | 1人でゴールまでのタイムを計測する 時間制限がないのでコースを気楽に滑ることもできます |
トリック・アタック | 様々なトリックでポイントを競う 時間制限があるので必ずゲートは通過するようにしましょう |
コンテスト | 定められた5種目でポイントを競う コースを使用する3種目は時間制限があるので必ずフラッグを通過するようにしましょう |
2P VS | 2人のプレイヤーで対戦プレイをします 先にゴールについた方が勝者となります |
トレーニング | ハーフパイプやジャンプ台を使用してトリックの練習ができます その他にもこれらをわざと避けてボーディングの練習ができます コースは大きなゲートによってフリーコースとハーフパイプに分かれています |
オプションには以下の項目があります
記録 | タイムやスコアが見れます タイムはマッチレース、タイムアタックで共通です |
リプレイ | タイムアタックやトリックアタックでのリプレイを見ることができます リプレイデータは両者共通で1つだけ保存でき、プレイ中はゴーストとして登場します |
サウンド | ステレオ・モノラル・ヘッドホンの3種類から選択できます 残念な事にサウンドテストとかはできません |
言語選択 | 画面の文字表示を日本語・英語から選択できます ポルトガル語やハングル、広東語には対応していません |
データを消す | 各コースのタイムやスコアのデータを消去します 一度に全て消すこともでき、新品を買ってきた時と同じ状態になります |
左上より、経過時間、残り時間、スピード。経過時間の下にダメージゲージ
左下より、残りボードまたはベストタイムかベストスコア、ライバルチェックマーク、コースレーダー
マッチレース・タイムアタックの時には残り時間の表示は無い
トリックアタック・コンテストの時にはダメージゲージの表示は無い
NINTENDO64の標準コントローラーをライトポジションを呼ばれる持ち方でプレイします
3Dスティック(以後サンディちゃん)はキャラクターを動かすのに使用します。決してボードを動かしているのではありません、ご注意を
サンディちゃんを横に入力すると曲がります。大きく入力すると大きく曲がり、小さく入力すると小さく曲がります
スタート時やスピードがのっていない時にサンディちゃんを前に入力するとボードを押し出す動作をします。ちょっとだけスピードが上がってお得です
サンディちゃんを斜め下方向に入力すると強いエッジをかけます。ブレーキとして使えます
Aボタンをしばらく押し続け離すとジャンプします。あまり長い時間押し続けていますとキャラクターは疲れてしまい、ジャンプしてくれません。また、しゃがんだ状態でジャンプすると、より高くジャンプできます
Zボタンを押すとキャラクターはしゃがみます。しゃがむとスピードが上昇しますがエッジがかからず、曲がりにくくなります。また着地時に押すと転倒しにくくなります
走行中にRボタンを押しながらサンディちゃんを横に入力すると滑りながら180°回転します。つまりノーマルからフェイキーに切り替わるわけです
サンディちゃんを上や下に入力することでボードの角度を調整することができます。着地するときに必要なテクニックです
ジャンプ中にトリックを出すことができます
Cボタンユニットの上を押すことでプレイ中のカメラ視点を変更できます
基本視点・後方視点・キャラクター視点の3種類があります
Cボタンユニットの下を押している間、後方を見ることができます
マッチレースや2PVSで使用するのがメインですが・・・他に何に使うのだろう(笑)
使う時には前方の安全を確かめないと転倒してしまうのでご注意を・・・
ジャンプ中にトリックを出すことができます
マッチレースやタイムアタック、2PVSではあまり意味がありませんがトリックアタックやコンテストはこれでポイントを競うことが目的になります
トリックにはボードをつかむグラブ系と、回転するスピン系の2種類があります
サンディちゃんをどこかあるいは中立に入力しながらBボタンでグラブトリックを行います
B | メランコリーまたはリーンエア |
4+B | メソッドまたはシフティー |
6+B | インディーまたはトゥイーク |
8+B | ノーズグラブ |
2+B | テールグラブ |
7+B | スティフィー |
9+B | ミュートグラブ |
1+B | ステイルフィッシュ |
3+B | インディーノーズボーン |
ダブっているグラブはキャラクターによってどれか1つ使用します
エア中に以下の操作を行うことでスピン系のトリックができます。
180°:サンディちゃんを横方向に入力しながらRボタンを押すと180°スピンします
360°:サンディちゃんを一回転入力してRボタンを押すと360°スピンします
540°:360°後に右回転ならサンディちゃんを右方向に、左回転ならサンディちゃんを左方向に入力しながらRボタンを押すと540°スピンします
720°:360°後に右回転ならサンディちゃんを右へ一回転に、左回転ならサンディちゃんを左へ一回転入力してRボタンとBボタンを押すと720°スピンします
900°:720°後に右回転ならサンディちゃんを右方向に、左回転ならサンディちゃんを左方向に入力しながらRボタンとBボタンを押すと900°スピンします
1080°:720°後に右回転ならサンディちゃんを右へ一回転に、左回転ならサンディちゃんを左へ一回転入力してRボタンとBボタンとZボタンを押すと1080°スピンします
これがタイトルにあるこのゲーム最高のトリックです
一見ややこしく見えますが、一旦体が覚えてしまえばどうって事はないでしょう
格闘ゲームのコマンド入力だと思えば良いでしょう
縦回転系のトリック(フリップ)はこのゲームでは基本的に存在しません
スピン系トリック中にグラブ系トリックを行うことはこのゲームではできません
この2つの要素が存在しないのが1080°の最大の欠点です
以上のトリックを連続して行うことをコンボと呼びます。コンボを行うことでコンボボーナスが入ります。スピン系トリックは360°毎に1つのトリックとして扱われます。従って1080°は3コンボと数えます
トリック中にZボタンを押すと、トリックがキャンセルされます。
連続スピン中等にZボタンを押すと、そこで終わってしまい、トリックボーナスがその時点で成立している分しか入らなくなります
マッチレースは最初はノーマルモードしか選択できません
ノーマルモードをクリアするとハードモードが選択可能になります
ハードモードをクリアするとエキスパートモードが選択可能になります
プレイヤーには最初3枚のボードが与えられています
マッチレースでCPUに負けたりリタイアした時に1枚ボードを失います
全てのボードを失うとゲームオーバーです
タイム&トリックアタックで選択できるコースは最初は序盤の3コースのみです
マッチレースで滑ったことのあるコースが選択可能なコースとして追加されます
トリックアタックではエアメイクとハーフパイプは最初から選択できます
表示 スタンス 接触 転倒 トリックデータ ゲレンデ 隠し要素
このゲームでは1/30秒で画面の切り替えを行っています
1イントが1/60秒なので2イントということになります
以後の時間単位はすべて1/30秒単位です
このゲームではスタンスはまったく影響を与えません
ノーマルスタンスだろうがグーフィースタンスだろうが関係ありません
またフェイキーになっても一切問題ありません
ただ、スタンスによっては壁の近くのターンで接触したりしなかったりすると言った違いがあります
フェイキーか否かよりも体がどちらを向いているかの方が重要です
壁などの障害物や相手キャラクターに接触すると、よろけたり転倒したりします
よろけるとスピードが落ちるのでできる限り避けたいものです
マッチレースとタイムアタックと2PVSでは転倒するとキャラクターがダメージを受けます
ダメージ量は転倒の仕方によって3段階に設定されています
単に転倒しただけの場合は10、キャラクターが1回転する転倒では18、2回転する転倒では26のダメージを受けます
キャラクターにはMAXダメージ量が設定されており、マッチレースとタイムアタックではMAX75、2PVSではMAX90となっています
ダメージの累計がMAXダメージ量に達するとリタイアとなります
転倒後は自動的に復帰します。復帰するまでの時間は転倒時のダメージに応じています
トリック | ポイント | 所用時間 |
メランコリー | 100〜 | 18〜 |
リーンエア | 100〜 | 25〜 |
メソッド | 200〜 | 26〜 |
シフティー | 300〜 | 31〜 |
インディー | 200〜 | 26〜 |
トゥイーク | 300〜 | 30〜 |
ノーズグラブ | 200〜 | 24〜 |
テールグラブ | 200〜 | 26〜 |
スティフィー | 250〜 | 18〜 |
ミュートグラブ | 250〜 | 25〜 |
スティルフィッシュ | 250〜 | 25〜 |
インディーノーズボーン | 250〜 | 25〜 |
180° | 100 | 18 |
360° | 200 | 38 |
540° | 250 | 41 |
720° | 300 | 45 |
900° | 500 | 52 |
1080° | 3000 | 69 |
グラブ系トリックは継続し続けることでポイントが増加します
スピン系トリックは成立した時点でポイントが入ります
従って1080°は360°と720°の分も加算され合計3500点となります
これらに、後に解説するコンボボーナスが加算されます
2コンボ | 500 |
3コンボ | 1500 |
4コンボ | 5000 |
5コンボ | 8000 |
6コンボ | 13000 |
7コンボ | 20000 |
8コンボ | 30000 |
9コンボ | 50000 |
10コンボ〜 | 100000 |
トリックポイントにコンボボーナスを加算した分が一度のエアでのポイントとなります
同じトリックを2回以上繰り返すと、その時点でコンボボーナスがリセットされます
ちなみに540°を2回繰り返しても360°・540°360°・540°と判断される為4コンボとなり5900ポイントが与えられます
ゲレンデは基本的にノーマル・新雪・その他に分類できます
ノーマルはボーダー等によって圧雪された場所で、最も滑りやすい場所です
新雪はノーマルに比べ、加速しにくくジャンプしにくい場所です
その他はアイスバーンや道路や岩肌等の場所でで、エッジが効きにくく転倒しやすいという共通点があります
3人(?)のボーダーと1枚のボードが隠されています
ボーダーはクリスタル・メタル・パンダ、ボードはペンギンボードです
出現条件と使用方法は以下の通りです
クリスタル
出現条件:マッチレースのエキスパートでクリアする
使用方法:キャラクターセレクト画面であかりにあわせ拡大表示された後に、Cボタンユニット左を押しながら選択する
メタル
出現条件:マッチレースのエキスパートでクリスタルを使用してクリアする
使用方法:キャラクターセレクト画面で剣介にあわせ拡大表示された後に、Cボタンユニット上を押しながら選択する
パンダ
出現条件:全コースのタイム&トリックアタックのランキングで1位を取り、さらにコンテストで1〜3位全てを取る
使用方法:キャラクターセレクト画面でロブにあわせ拡大表示された後に、Cボタンユニット右を押しながら選択する
ペンギンボード
出現条件:トレーニングでトリックリストの1〜24の技をすべて成功する(要するにパンダ以外の全てのトリックを成功させる)
使用方法:ボード選択画面でCボタンユニット下を押しながら選択する